葉酸を含む栄養補助食品の摂取は1日1,000μgまでです。
栄養補助食品とは、サプリメントとかシリアルとか食品ではないもののことを言います。
逆に、食品から葉酸を大量摂取したとしても、葉酸は水溶性ビタミンで体内に蓄積されることはなく尿などから排出されるため副作用のリスクは殆どないと言われています。
今回お話するのは、サプリメント等(栄養補助食品)からの過剰摂取による副作用についてです。
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葉酸の過剰摂取による副作用の症状とは?
食欲不振・吐き気・不眠症・むくみ・紅斑・かゆみ・呼吸障害・亜鉛の吸収率低下などが報告されています。
この症状が起こりやすくなるのは栄養補助食品等を1日1,000μg以上摂取した場合の話です!食品からの過剰摂取では症状は起こらないです。
理由は、栄養補助食品は食品よりも体内に吸収されやすいからです。食品に含まれる葉酸は水や熱に弱く調理の仕方によっては殆どが失われてしまいます。
葉酸を100μg摂取したつもりでも50μg以下しか体内に残らないのです。葉酸サプリを400μg摂取したとして、1日上限の1,000μgの残りを食品で取ろうと思うと残り600μgなので1,200μg分ぐらいの葉酸を食品で摂ることになります。
到底無理な話です。しかも毎日・・・
絶対無理な話なので食品からの過剰摂取は大丈夫なので安心してください。
厚生労働省はなぜ食品から葉酸を摂取ではなく葉酸サプリからの摂取を推奨するのか?
食品だけでは、1日摂って欲しい摂取量に満たないからです。
食品から葉酸の摂取は50%半減するとお伝えしていたとおり、1日葉酸を400μg摂取しようと思えば食品ではその倍の800μg摂らないといけないからです。
ほうれん草でいうと1日13束ほどはとらないといけないのです。
さらには、葉酸ばっかりに気をとられて他の栄養素が不足してしまうこともあるのでバランスよく栄養を取ってもらうために厚生労働省はサプリなどの栄養補助食品をオススメしているのです。
葉酸の過剰摂取によって赤ちゃん(胎児)への影響はあるの?
オーストラリアで発表された研究結果で妊娠後期(30~34週)に葉酸を1日1,000μg摂取すると胎児の小児喘息のリスクが25%高まると報告があるそうです。
補足でいうと、妊娠後期(30~34週)に合成の葉酸『モノグルタミン酸型の葉酸』を1日1,000μgを摂り続けた結果リスクが高まったという研究結果です。
合成の葉酸『モノグルタミン酸型の葉酸』=栄養補助食品です(サプリメントやシリアルなど)
まず、毎日1,000μgも葉酸を摂取し続ける人はいないと思うので、大げさなことではありますが過剰摂取すると喘息リスクが高まってしまうとだけ頭に入れておきましょう。
ココ注意です!
この情報から、勘違いされているのが妊娠後期の葉酸摂取についてです。
妊娠後期に葉酸を摂取すると小児喘息のリスクが上がると勘違いされてしまっているのです。
葉酸は妊活~妊娠初期・妊娠中期・妊娠後期、授乳期までもママの体や赤ちゃん(胎児)には欠かせない栄養素です。妊娠初期が過ぎてしまったからもう摂らなくていいといった栄養素ではありません。妊娠初期以外にも妊娠中期、妊娠後期、授乳期までも必要な栄養素です過剰摂取しないようにしっかり摂っていきましょう!
妊娠中期から後期の貧血に備え葉酸とビタミンB12も一緒に摂ろう!
葉酸は、酸素を運ぶ赤血球を形成することで、巨赤芽球性貧血(悪性貧血)の予防や改善に役立つと言われています。
妊娠中期・後期(16週から39週)は、赤ちゃんへの栄養に鉄分がすっごく必要になってきます。なのでこの時期に鉄分不足になると貧血になりやすいです。実際、私もサプリを飲むまでは意識しているつもりでも足らなかったのか貧血気味でした。
血液を作るのに必要な栄養素は、葉酸とビタミンです!互いに協力しあって働いてくれるのです。だから葉酸だけをいっぱいとっていてもビタミンが足りていなければきちんと動いてくれません。
巨赤芽球性貧血(悪性貧血)のリスクでいえば、葉酸不足だけではないんです。ビタミンB12が不足することによって巨赤芽球性貧血(悪性貧血)を起こしかねないのです。だから葉酸だけではなくビタミンB12もバランス良く摂るように心がけましょう!!
葉酸の過剰摂取による副作用まとめ
副作用は1日1,000μg以上を越え続けたらの話でしたね!
葉酸を1日1,000μg以上摂取していけないのは栄養補助食品です。食べ物に関しては気にする必要はありません。
本当だったら、食事から摂るのが一番です!
ただ、厚生労働省が推奨している数字が大きいので食品から摂るのはなかなかなのです。だから栄養を補う為に栄養補助食品に頼るのです。サプリは薬ではありませんのでそこまで過敏になるほどではないと思います。
というより、葉酸サプリを摂っている方が安心です。その時期によって必要な栄養素を配合してくれるので栄養が足りてないか心配しないでいいからです。
やっぱり、私がオススメするのは時期別に厚生労働省の推奨摂取量に合わせた栄養素の配合をしてくれているからです。
ゲンナイ製薬「プレミン」です!
『妊活~妊娠初期、妊娠中期~出産、授乳時期』
時期によって、栄養素の配合量が違うんです。
これ、めっちゃ大事です!時期によって必要な栄養素の量というものは違います。
葉酸がママや赤ちゃんに必要なのは、妊娠初期だけではありません。妊活~授乳期までしっかり必要です。健康な赤ちゃんを産む、ママは出産に向けてしっかり栄養をつけておきましょう!!